米国債券ETFで含み損…でも、今こそ買い増し時?~AGG、EDV、JNK~

投資

最近、米国の債券ETFの購入を検討しています。というのも、私の保有している米国債券ETFはほとんどの銘柄で含み損の状態であり、今なら安く買えると感じています。

含み損になっている原因としては米国の長期金利の上昇に伴うETFの株価下落、円高ドル安による為替の影響があります。一時期、1ドル160円位だったものが今では144円程度です。

どの銘柄の購入を検討しているのか紹介していきたいと思います。米国債券ETFの購入を検討している方の参考になれば嬉しいです。

以下の記事も参考にしてみてください。

現在の状況

私は以下の米国債券ETFを保有しています。

  • AGG iシェアーズ・コア 米国総合債券市場
  • EDV バンガード超長期米国債
  • LQD iシェアーズ iBoxx USD投資適格社債
  • JNK SPDR BB ハイイールド債券
  • TMF Direxion デイリー20年超米国債ブル3倍

以上の銘柄で全投資資産の約16%を占めています。

取得単価

各銘柄の取得単価と直近の株価(円換算)です。

銘柄名所得単価直近株価差額(率)
AGG14,049円14,085円36円(0.26%)
EDV11,039円9,376円‐1,663円(-15.06%)
LQD15,879円15,499円‐380円(-2.39%)
JNK13,857円13,760円‐97円(-0.7%)
TMF7,805円5,348円‐2,457円(-31.48%)

EDVとTMFが、かなりの下落率になっています。もう何回も言っているような気がしますが「TMFは購入して失敗でした」今、考えればレバレッジ3倍を甘く見ていました。TMFについては損切りも考えている位なので今後の購入は検討していません。

購入を検討している銘柄

どの銘柄の購入を検討しているのかというと、以下の3銘柄です。

  • AGG iシェアーズ・コア 米国総合債券市場
  • EDV バンガード超長期米国債
  • JNK SPDR BB ハイイールド債券

その理由について記していきます。

AGG iシェアーズ・コア 米国総合債券市場

  • この状況でも取得単価を下回っていない安定性
  • 直近の分配金利回りが3.8%になってきた

AGGはEDVに比べてデュレーション(残存期間)が短いのが値動きが安定している要因だと思いますが、この株価の安定感で分配金りが3.8%はかなり魅力的です。私は日本の高配当個別銘柄を購入する際の配当金利回りは4%を目安にしているのですが、その4%に迫る勢いです。

ただ、単純にAGGがローリスク・ハイリターンということは無いと思うので、投資家が何かしらのリスクを感じているからこそ、この分配金利回りになっているのかなぁとも思います。

EDV バンガード超長期米国債

  • 値下がりしたことで買いたい気持ちが強くなった
  • 米国の政策金利の利下げの期待(長期目線で見れば今の政策金利は高い位置?)
  • 直近の分配金利回りが4.9%になってきた
出典:楽天証券 EDV 日足チャート
出典:楽天証券 ドル円 日足チャート

最近のEDVの株価は65.21ドルで為替は144円程度です。それが約半年前の今年1月10日前後のEDVの株価は約65ドル、対して為替は157円位になっています。今の方が約10%円高ドル安です。

基本的な動きとしては

米国の長期金利上昇⇒EDV株価下落⇒円安ドル高

ということが同時に起こるハズなのですが、今は半年前に比べて為替の部分で円高ドル安になっています。理由としては日米の金利差縮小や、「安全資産」ドルの信認低下など様々あると思います。

EDVは米国長期債券なので、アメリカが「デフォルトするかも」なんて考えていたらとても購入はできないですよね。一時期は私もSNSやYouTubeなどの影響から「もしかして」という考えが頭をよぎったのですが今ではその考えは基本的にありません。

どんな時でも極端な意見が大きくなりがちであり、冷静に考えるべきだと思うからです。素人的な考えですが、アメリカがデフォルト(債務不履行)なんてなったら世界経済は大混乱に陥るでしょうし、そんなことにならないように、アメリカ政府やFRBが何としても食い止めにかかることが想像できます。

アメリカのデフォルトが無いと信じることが出来れば、米国債券は「安全資産」であり安い今は買い時だろうと思うわけです。

あと、金利についてですが、長期的に見れば今の米国の政策金利は高い位置にあることが見て取れます。金利が高ければ債券の価格が安いのは当たり前のことであり、当たり前のことが当たり前におきていると考えることが出来ます。

JNK SPDR BB ハイイールド債券

  • 非常に高い分配金利回(6.6%)りが魅力
  • 株と比べてリスクが低いと言われているのに高配当株銘柄よりも高い分配金利回り(JNKは債券ETFの中でも信用リスクが高く、株に近いリスク特性を持つため注意が必要)

自分的には今、JNKが非常に魅力的に映っています。分配金利回りが非常に高いですので大きなインカムゲインを得ることが出来ます。

仮に月1万円(年間12万円)の分配金を得たいのであれば約200万円分のJNKを購入すれば良いことになります。ETFですので分配金の額は増減しますので未来永劫分配金を得れるわけではないですが。。

株価自体の成長は限定的ですが、分配金を考慮すると年率で4%程度の成長率になるようです。

JNKは投資不適格な社債の集まりですので、最大のリスクは企業が元本や利息を期日通りに支払えなくなるデフォルト(債務不履行)になる可能性が一定程度あることです。ただ、1,000社以上の企業に広く分散して投資されていますので平常時であればさほど気にすることはありません。

景気後退期は企業の業績が悪化し、デフォルト(債務不履行)率が上昇する傾向があるため、株価が大きく下落する可能性がありますので、そこは事前に想定しておかなくてはいけません。

最後に

様々な購入の検討理由を挙げてきましたが、どの銘柄も「分配金利回りが上昇してきた」というのが大きいですね。債券でありながら分配金利回りが4%や5%、ましてや6%というのはかなり魅力的です。

私自身が株式の長期的な成長に加えて「インカムゲインが欲しい」というのがあります。その受け取ったインカムゲイン(配当金や分配金)は再投資せず、主に趣味である釣りやキャンプの道具を買ったり、家族で外食に行くときなどに使っています。私的にこの使い方は非常に満足度が高いです

ここで紹介している投資の手法や銘柄などは私自身が実際に行っているものであり読者の皆様に推奨しているわけではありません。投資については自己責任でお願いします。紹介している数値なども細心の注意を払っていますが誤っている可能性がありますのでご自身でも確認することをお勧めします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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