今日は私が保有している東証のETFである「純金上場信託(現物国内保管型)(1540)」について書き記していきます。
10/18の日中(5分足)チャート

- 朝9:15付近で前日比3,345円高の25,740円の高値を付けた後、急速な利確売りで23,260円まで2,480円も下落
- その後再び午前中の引けにかけて24,500円位まで持ち直す
- 午後からは再び下落に転じ23,000まで下落、その後は少し持ち直して、前日比1,005円高の23,400円で引ける
- 出来高は急騰時にピークを付け、その後は落ち着きつつある。短期トレーダーの売買が活発だった可能性がある
10/18はすごい値動きでした。一日の内でこれだけの値幅を持って動くのは初めて見ました。短期的な資金の流入があったのだろうと思います。
週足チャート

週足では最近の値動きが大きすぎて過去1〜2年分のローソク足がかなり小さくってしまっています。
各移動平均線は上向きに揃っていて、出来高を伴った上昇で、典型的な強気トレンドですが、このような急激な上昇は一時的な天井懸念も伴います。
長い上髭を付けていますので、ここを超えていくのは、しばらくの間は難しそうです。
上昇の背景(考えられる要因)
なぜ、金(ゴールド)はこれ程まで上昇しているのでしょうか?
金(ゴールド)価格の上昇は一般的に以下のようなことが考えられます。
1. 地政学リスクの高まり「有事の金」への資金流入
ロシア・ウクライナ紛争の長期化や中東情勢の緊迫化など、世界情勢の不安定化が続いています。こうした「有事」には、株式などのリスク資産から資金が流出し、安全資産とされる金(ゴールド)に資金が集まります。
金は国や通貨の信用に依存しない資産であるため、政治・経済リスクが高まる局面では強さを発揮します。まさに「有事の金」が再び脚光を浴びているのです。
2. 世界的なインフレ進行と資産防衛ニーズ
世界各国で物価上昇(インフレ)が続いています。モノの価格が上がる一方で、現金や預金の価値は相対的に下がっていきますが、こうした環境下で、金は「インフレに強い資産」として注目を集めています。
金は供給量が限られており、各国の金融政策による影響を受けにくいため、長期的に資産価値を保ちやすい特性があります。そのため、インフレ対策として金を保有する投資家が増えています。
3. 日本特有の要因・円安の進行
金の国際取引は米ドル建てで行われるため、為替の影響を大きく受けます。円安により、ドル建ての金価格が横ばいでも、円換算での金価格は上昇します。
金価格高騰の一因は「金そのものの上昇」だけでなく、「円の価値低下」も大きく関わっています。
4. 各国中央銀行による金準備の積み増し
もう一つ見逃せない要因が、各国中央銀行の動きです。特に中国やインド、ロシアなどの新興国が、外貨準備における米ドルへの依存を減らすために、金の保有を積極的に増やしています。
この「中央銀行による金の買い増し」は、金市場全体に強力な買い圧力を生み出し、長期的な価格上昇を支える要因となっています。実際、近年では各国の金準備量が過去最高水準に達しています。
5. 採掘量の限界と需要増加による需給ひっ迫
金は地球上に限られた資源であり、年々新規の採掘が難しくなっています。一方で、宝飾品や電子部品などの工業需要に加え、ETFなど投資商品としての需要も増加中です。
供給が伸び悩む一方で需要が拡大しているため、需給バランスが崩れ、結果として価格が上昇しやすい構造ができあがっています。
これからどうする?
私の「純金上場信託(1540)」の取得単価は12,018円です。対して現在の価格は23,400円ですので、約2倍になっています。
最後に購入したのは今年の2月ですので、最近は全く購入できていません。ただ、価格の上昇に伴ってもうすぐ運用資産の5%に達しそうな勢いです。
以前は価格が10%程度下落したら追加で購入しようと思っていたのですが、最近は無理に購入する必要は無いと考えています。その理由としては、私は投資資産の資産配分を株60%、債券30%、金(ゴールド)5%、不動産5%にすることを目指しているからです。
逆に、もし運用資産の5%を大きく超えるよな場面があれば売却することも考えています。


最後に
値動きがかなり大きいので、投資の判断が難しいです。つい最近までは「10%程度下落したら追加で購入しよう」と考えていたのが、今は逆に売却も視野に入れているわけですから。
週明けの値動きも目が離せないのですが、一番大切なことは、大きな値動きに翻弄されて冷静な判断を失わないようにしなくてはいけません。
ここで紹介している投資の手法や銘柄などは私自身が実際に行っているものであり読者の皆様に推奨しているわけではありません。投資については自己責任でお願いします。紹介している数値なども細心の注意を払っていますが誤っている可能性がありますのでご自身でも確認することをお勧めします。
以下の記事も参考にしてもらえると嬉しいです。



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