私は毎月定額を全世界株式(除く日本)に積み立てています。ただ、時折思うのが「いつになったら終わりなんだ?」ということです。
このまま終わりなく積み立てていって、70歳とか80歳になった時に資産が何千万とかになっても意味がないように思います。それに「死ぬ時が一番金持ち」という状態になってしまいそうな気がします。
70歳、80歳になっても今と同じように趣味にお金を使えるでしょうか?特に私はキャンプや釣り、スキーなどのアウトドアが好きですので、70歳を超えて今のように趣味を楽しむことができるか分かりません。できるだけ若いうちに有意義に使いたいという思いがあります。
そこで今回の記事では投資のゴールについて私なりに考えてみました。
投資のゴール
投資のゴールとはどういことか考えていきたいと思います。私の投資の目的は、主に将来の老後資産の形成のためです。
要は老後に必要な生活費をまかなうことができれば良いわけです。以下の点をポイントに投資のゴールについて考えていきます。
- 老後に最低限必要な1カ月の生活費
- 公的年期と必要な取り崩し額
- 何歳の時点でいくらあれば良いのか
老後必要な生活費
老後の生活費はイメージしにくいですが今現在の生活費を元に考えたいと思います。私は10年以上前から家計簿をつけていますので、その家計簿を元に老後に必要であろう各費目の見積もりをしていきたいと思います。各家庭様々だと思いますがあくまでも私の場合です。
| 費目 | 月額(円) | 備考 |
|---|---|---|
| 住居費 | 0 | 持ち家のため |
| 食費 | 65,000 | 外食費除く |
| 水光熱費 | 30,000 | 電気・ガス・水道 |
| 雑費 | 10,000 | 日用品など |
| 通信費 | 15,000 | 電話・ネット・サブスク |
| 保険料 | 40,000 | 公的保険など |
| その他 | 10,000 | 冠婚葬祭など |
| 合計 | 170,000 | — |
上記金額を合計すると17万円になります。この金額が、私が老後に一カ月間生活する上で最低限必要な額ということになります。
必要な取り崩し額
資産からの取り崩し額を計算します。
最低限必要の生活費は17万円ですが、仮に公的年金の支給額が月に7万円だとすると不足分は月に10万円です。この10万円を資産から取り崩していくことになります。
60歳で退職して、100歳まで生きるとすると、40年間の取崩し期間になります。
月に10万円、年間120万円を現金で用意して、投資せずに取り崩していくとすると4,800万円必要になりますが、資産を運用することでその金額は少なくて済みます。
下の表は月に10万円を40年間取り崩すのに必要な資産額が想定運用利回りでいくらになるのかをまとめたものです。
| 想定運用利回り(年率) | 必要資産額(万円) |
|---|---|
| 0% | 4,800 |
| 1% | 3,955 |
| 2% | 3,302 |
| 3% | 2,793 |
| 4% | 2,393 |
| 5% | 2,071 |
| 6% | 1,808 |
| 7% | 1,589 |
| 8% | 1,405 |
最近の株式市場は年率リターンが10%以上と、かなり好調な状態が続いていますが、このような状態が永遠には続くことは無いでしょうから、現実的な想定運用利回りは4%~7%というところじゃないでしょうか。
60歳で用意しなければいけない資産額はわかったわけですが、資産を運用する場合、何歳の時点でいくらあれば、まかなうことができるのか、表にまとめました。
| 想定運用利回り | 60歳 | 55歳 | 50歳 | 45歳 | 40歳 | 35歳 | 30歳 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 0% | 4,800 | 4,800 | 4,800 | 4,800 | 4,800 | 4,800 | 4,800 |
| 1% | 3,955 | 3,760 | 3,560 | 3,380 | 3,190 | 3,010 | 2,830 |
| 2% | 3,302 | 2,990 | 2,710 | 2,460 | 2,240 | 2,040 | 1,860 |
| 3% | 2,793 | 2,400 | 2,060 | 1,770 | 1,520 | 1,310 | 1,120 |
| 4% | 2,393 | 1,970 | 1,630 | 1,350 | 1,110 | 910 | 740 |
| 5% | 2,071 | 1,610 | 1,250 | 980 | 760 | 590 | 460 |
| 6% | 1,808 | 1,320 | 980 | 720 | 540 | 400 | 300 |
| 7% | 1,589 | 1,090 | 760 | 540 | 390 | 280 | 200 |
| 8% | 1,405 | 900 | 600 | 410 | 290 | 200 | 140 |
想定運用利回りが0%(預金)の場合は当然ですが、何歳の時点でも4,800万円です。
仮に50歳の方で、想定運用利回りが4%だとすると、50歳の時点で1,630万円あれば60歳時点で、月々10万円40年間取り崩すのに必要な2,393万円をまかなうことができるということです。
これは考え方次第では、資産運用のゴールと言えるのではないでしょうか?上記の例では、50歳の時点で1,630万円を年率利回り4%で運用していれば、後は追加で入金の必要は無いということです。
あくまで単純なシミュレーションですので、この通りになるなんて保証は全くないわけですが、想定利回りが4%であれば現実的な数字ではないかと思います。
最後に
私の場合は今から子供の教育資金の準備がありますので、今回のシミュレーションのように簡単には行かないと思います。ですが、ある程度、資産形成のゴールの目安はつけることができたと思います。
60歳の時点で5,000万円はとても準備できそうにないですが、3,000万円位までなら何とかなりそうな金額です。
これからも自分自身の投資方針を忘れないように、リスク許容度を守りつつ、資産形成を続けていきたいと思います。
ここで紹介している投資の手法や銘柄などは私自身が実際に行っているものであり読者の皆様に推奨しているわけではありません。投資については自己責任でお願いします。紹介している数値なども細心の注意を払っていますが誤っている可能性がありますのでご自身でも確認することをお勧めします。
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