今日は私が保有している日本の高配当個別株の中のアステラス製薬(4503)という銘柄について書き記していこうと思います。
私の高配当株ポートフォリオ
私の日本の高配当株のポートフォリオは、日経高配当50ETF(1489)の採用銘柄約50銘柄と、私自身が選定した高配当銘柄約40銘柄の合計90銘柄程度からなっています。
日経高配当50ETF(1489)だけだと、どうしても業種に偏りが出てしまうので、業種を分散させるる目的で、自分自身でディフェンシブな銘柄を中心に約40銘柄を選定して保有しています。
なお、各銘柄の保有株数は数株から数十株程度です。単元未満での保有です。
業種別の受取配当金の割合は以下のグラフの通りです。特定の業種に偏らないように銘柄を選定しているつもりです。

含み損のアステラス製薬(4503)
私の高配当株ポートフォリオは、ほとんどの銘柄が含み益の状態なのですが、数銘柄だけ含み損の銘柄があります。その中のひとつがアステラス製薬(4503)になります。
アステラス製薬(4503)は日経高配当50ETF(1489)の採用銘柄で、「医薬品」業種に分類されています。会社四季報を見ると、【医薬品国内2位。開発技術起点の研究開発体制。前立腺がん薬が柱。遺伝子・細胞治療技術育成】とあります。
「医薬品」業種は一般的にはディフェンシブ業種の部類になると思います。ですが、株価は結構上下に動きます。
私が購入したのは約3年程前で平均取得価格は1,870円です。対して現在の価格は1,701円ですので9%程度のマイナスです。
売却時の自己ルール
私は高配当株銘柄を売却する時のルールを自分自身で定めています。
- 日経高配当50ETFのリバランスに合わせて売却(優良な銘柄は売却しない)
- 自分自身で選定した銘柄は基本的に売却しない
- 不正会計等の不祥事事案が発生した銘柄は即売却する
- 無配となった銘柄は即売却する
- 2期連続で減配した銘柄で購入価格に対する配当利回り(YOC)が2.5%以下となった銘柄は売却する
以上のルールで運用していますが、その時の状況に合わせて柔軟に対応している感じです。また、値上がり益を狙って保有しているわけではなく、あくまでも高配当狙いでの保有ですので、含み損がいくら増加しても一定の配当があれば売却はしないというのが基本的な考えです。
アステラス製薬(4503)を上記のルールに当てはめると「売却しない」ということになります。
購入時の自己ルール
今度は、アステラス製薬(4503)を私自身が銘柄を選定する時の基準に照らし合わせてみると「購入する銘柄」なのか「購入しない銘柄」なのかを検証してみたいと思います。
高配当株を選定する時の基準を過去10年の決算を参考に以下のように決めています。
- 売上高が基本的に右肩上がり又は一定で増減が激しすぎないこと
- 一株利益(EPS)が右肩上がり又は一定で増減が激しすぎないこと
- 営業利益率が5%以上あること。10%以上であれば◎
- 自己資本比率40%以上であること。40%以下は基本的に購入しない
- 営業活動によるキャッシュフローが過去10年で赤字の年がないこと。1年でも赤字があれば購入しない
- 一株当たり配当金が増配傾向であること。増減が激しかったり、過去10年で無配の年が1年でもあれば購入しない
- 配当性向は30%~50%が理想。80%を超えている銘柄は危険
以上のルールで選定していますが、このルールでガチガチに固めて選定しているわけではなくて、総合的に判断して「購入する」か「購入しない」かを決定しています。
上記ルールにアステラス製薬(4503)を当てはめてみると
- 売り上げは長期的に見て右肩上がりで増加しています
- 一株利益(EPS)は2019年をピークに最近は減少傾向です
- 営業利益率は2022年までは10%以上をキープしていたのですが近年は5%以下の年もあります
- 数年前までは70%以上あった自己資本比率は最近は40%台まで落ちています
- 営業活動によるキャッシュフローは赤字の年無し
- 10年以上連続で増配をしています
- 2023年からは配当性向が100%を超えています
ということで「購入する」か「購入しない」かで判断するとしたら、「購入しない」ということになります。
理由としては、配当性向が100%を超えていますので、利益以上に配当を支払っているということです。10年以上の連続増配を行っていますが、このまま利益が増えなければ減配のリスクがあるのではないでしょうか?EPSや営業利益率が減少傾向なのも気になります。
最後に
前回のデンカ(4061)に続き今回はアステラス製薬(4503)を紹介しました。これからも少しずつ私の保有銘柄について紹介していこうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ここで紹介している投資の手法や銘柄などは私自身が実際に行っているものであり読者の皆様に推奨しているわけではありません。投資については自己責任でお願いします。紹介している数値なども細心の注意を払っていますが誤っている可能性がありますのでご自身でも確認することをお勧めします。
以下の記事も参考にしてもらえると嬉しいです。
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