最近、日経平均株価が史上初の43,000円台を付け最高値を更新したことがニュースになっています。更にアメリカ市場も好調でSP500も最高値を更新しています。
実際、私の投資資産も最高値を更新しています。非常に嬉しいのですが、こういうときは調子に乗ってはいけないと感じています。
YouTubeやSNSでは「新高値後は青天井で上がる」とか「日経平均株価は10万円を目指す」や、逆に「今の株価は割高すぎる」みたいな声もあります。
私は短期的な株価の予想はできないと考えていますので、「売り煽り」や「買い煽りの」声は基本的には「あぁ、そうなんだ」程度にとらえています。
最高値を更新しているときこそ、浮足立つことなく地に足を付けた投資姿勢が重要です。いつもと同じ言葉になってしまうのですが、自分自身の投資方針である「長期・分散・積立」を守ることですね。
今回の記事では「長期・分散・積立」の視点で今(最高値更新時)やってはいけないことを5つ考えました。
最高値更新時にやってはいけない投資行動5つ
- これまでの積立を止める、あるいは金額を減らす
- 待機資金を一括投資する
- 投資先を特定の個別銘柄に集中させる
- 利益確定のために積立中の資産を売却する
- 普段利用しない信用取引やレバレッジ商品を始める
それでは順番に、「なぜその行動をやってはいけないのか」逆に「やるべきこと」を記していきます。
1. これまでの積立を止める、あるいは金額を減らす
なぜやってはいけないのか
積立投資は相場の高低にかかわらず、機械的に投資を継続することに意味があります(高値では少なく買い、安値では多く買うことが出来るドルコスト平均法の効果)。
最高値更新時に積立を止めたり減らしたりすると、その後の相場下落時に安値で買い付ける機会を逃してしまいます。これは「ドルコスト平均法」の効果を自ら放棄する行為であり、長期的なリターンを最大化することを逃してしまうことになります。
やるべきこと
相場が最高値だからといって特別に何かをする必要はなく、これまで通り淡々と積立を継続していきます。もし余裕があれば、積立額を増やすことを検討します。
2. 待機資金を一括投資する
なぜやってはいけないのか
「今買わないと乗り遅れる」という焦りから、まとまった資金を一度に投じる「一括投資」は、非常にリスクが高い行動です。最高値の直後に相場が急落する可能性は常にあります。その場合、大きな含み損を抱えるだけでなく、精神的なストレスから冷静な判断ができなくなる恐れがあります。
あくまで積立投資です。一括投資は私の投資方針とは違いますので避けるべきです。
やるべきこと
もし、まとまった待機資金がある場合は、それを12ヶ月や24ヶ月に分けて積立額に上乗せして投資していくか、自分自身の決めた大幅下落時の購入ルールに従って買うことです。
3. 投資先を特定の個別銘柄に集中させる
なぜやってはいけないのか
最高値を牽引している特定の銘柄(半導体関連やAI関連など)が注目されがちですので、その銘柄だけに集中投資したくなりますが、個別株への投資は極めて高いリスクを伴います(私自身、過去の苦い経験があります)。
その特定の銘柄の業績が悪化したり、人気が陰ったりすれば大きな損失になる可能性があります。それに、これは私の投資方針の「分散投資」に真っ向から反する行為です。
やるべきこと
全世界株式など、幅広い銘柄に分散して投資できるインデックスファンドに投資を続けることです。これにより特定の企業の業績に左右されることなく、市場全体の成長の恩恵を享受することができます。
4. 利益確定のために積立中の資産を売却する
なぜやってはいけないのか
「長期投資」の最大の目的は、複利の効果を最大限に活かし、時間をかけて資産を大きく育てることです。最高値更新時に「利益を確定したい」という気持ちになるのは自然ですが、そこで売却してしまうとその後の更なる成長の機会を逃してしまいます。また、売却益には税金がかかるため、手元に残る金額は思ったよりも少なくなります。
個人的には、資産を売却をするのはお金が必要になった時だと考えています(教育資金や老後の取崩し時など)。
やるべきこと
教育資金や老後資金など、明確な目的がある資産は安易に売却すべきではありません。投資のゴールまでひたすら保有し続けることが重要です。
5. 普段利用しない信用取引やレバレッジ商品を始める
なぜやってはいけないのか
相場が好調な時は、「もっと大きな利益を上げたい」と考え、信用取引やレバレッジ商品といったハイリスクな取引に手を出しがちです(信用取引も昔、痛い目にあいました)。
これらの取引は、利益が大きくなる可能性がある一方で、損失も雪だるま式に膨らむリスクがあります。特に、投資初心者の方などは一瞬で大きな資産を失う可能性があります。
やるべきこと
「長期・分散・積立」は、自分の生活を脅かすような過度なリスクを取らないことが大前提です。淡々とインデックスファンドへの積立を続けることが、最も堅実で確実な資産形成の方法です。
どうしてもやるなら、「投資資産の5%まで」など、ルールを決めてやるべきです。
最後に
冷静に考えれば「長期・分散・積立」投資をする上でどれも当たり前のことなのですが、私自身の過去の苦い経験もあり、自分自身に言い聞かせるためにも今回の記事を書いています。
年齢的にも、もう失敗はできませんので、自分自身のリスク許容度なども考えつつ、これからも「長期・分散・積立」投資を行っていきます。
どなたかの参考になれば嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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ここで紹介している投資の手法や銘柄などは私自身が実際に行っているものであり読者の皆様に推奨しているわけではありません。投資については自己責任でお願いします。紹介している数値なども細心の注意を払っていますが誤っている可能性がありますのでご自身でも確認することをお勧めします。
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