キャンプの時に使用する調理器具といえばどのようなものを思い浮かべるでしょうか?たいした料理をしない私でも色々な調理器具を持っています。
私が持っているのは、ダッチオーブン、スキレット、メスティン、シェラカップ、飯盒、クッカーセット、といったところでしょうか。
ソロキャンプで行くときはスキレットとメスティンとシェラカップ、ファミリーキャンプで行くときはダッチオーブンとクッカーセットという風に使い分けています。
その中で今回の記事では「ダッチオーブン」について書き記していきたいと思います。
ダッチオーブンとは
「ダッチオーブン」とは、分厚い金属製の蓋付き鍋のことです。主に鋳鉄(ちゅうてつ)で作られることが多く、ずっしりとした重さが特徴です。
その歴史は古く、アメリカの西部開拓時代から使われてきた調理器具で、焚き火の中に直接入れて使うことができ、蓋の上にも炭火を乗せられるように工夫されています。
ダッチオーブンの特徴
ダッチオーブンは、その万能性と性能から、キャンプ初心者からベテランまで、多くの人に愛用されている調理器具です。ダッチオーブンの特徴を4つ紹介します。
1.蓄熱性
鋳鉄などの厚い素材でできているため、一度温まると熱を長時間保ちます。この高い蓄熱性により、食材を均一に、そしてじっくりと加熱することができます。煮込み料理では、肉や野菜を芯まで柔らかくし、パンやケーキを焼く際にはオーブンのように全体をムラなく加熱する役割を果たします。
2.密閉性
重い蓋が本体にぴったりと密着するため、中の熱と蒸気を逃がしません。これにより、食材から出る水分だけで調理する「無水調理」が可能になります。素材本来の旨味が凝縮され、少ない調味料でも美味しく仕上がります。また、圧力鍋に近い効果も発揮し、短時間で食材を柔らかく煮込むことができます。
3.万能な調理法
「煮る」「焼く」「蒸す」「揚げる」「燻す」といった、さまざまな調理法に対応できるのが大きな魅力です。豪快なロースト料理、じっくり煮込んだシチューや、蓋をひっくり返してフライパンとしても使用可能です。
4.豊富なバリエーション
伝統的な鋳鉄製以外にも、軽量で手入れが簡単なステンレス製や、シーズニング(油をなじませる作業)が不要な黒皮鉄板製など、様々な素材やタイプがあります。また、アウトドア用の底に足がついたタイプや、家庭用コンロやIHに対応した底が平らなタイプなど、用途に応じて選ぶことができます。
選び方のポイントとお手入れ方法
ダッチオーブンに興味を持ったら、次はどれを選べばいいか迷いますよね。ここでは、ダッチオーブンを選ぶ際の簡単なポイントとお手入れ方法を紹介します。
選び方のポイント
- 素材で最も一般的なのは鋳鉄(ちゅうてつ)です。熱が均一に伝わり、蓄熱性に優れます。重さが気になる場合は、軽量なステンレス製も選択肢にあります。
- ファミリーでの使用なら、10インチ(約25cm)前後がおすすめです。家族4人分程度のカレーや煮込み料理を作るのに適しています。また、ソロ用の小さなサイズもあります。
- 購入後すぐに使える「シーズニング済み」のものが便利です。自分でシーズニングを行うタイプもありますが、手間がかかるため、まずは手軽なものから始めるのが良いと思います。
お手入れ方法
- 使用後は、洗剤を使わずに、たわしなどで汚れを落とします。洗剤を使うと、せっかく馴染んだ油分が落ちてしまうためです。
- 洗った後は、すぐに火にかけて水分を完全に飛ばし、薄く油を塗って保管します。
- 錆びさせないために、湿気の少ない場所に保管します。
私のダッチオーブン
キャンプで焚き火でダッチオーブンで料理ってカッコいいなと思い、軽い気持ちで調理器具にダッチオーブンを選びました。
私が持っているダッチオーブンはキャプテンスタッグの鋳鉄製の10インチのもので、購入した価格は非常にお買い得で、2,700円位でした。
購入当初は銀色っぽい色をしていたのですが、シーズニングすると黒くなりました。今では煤なのか焦げなのか分かりませんが真っ黒になっています。油も馴染んでかなりいい感じです。
私のダッチオーブン料理
ファミリーキャンプに行くときは必ずこのダッチオーブンを持っていきます。ダッチオーブンで作る料理は9割はカレーです。他にはビーフシチュー、ローストチキン、丸ごとキャベツ煮込みなどの料理をしたことがありますが、私的には一番簡単で美味しい料理は間違いなくカレーだと思います。



カレーは「2日目が美味しい」というのはよく言われことなのですが、ダッチオーブンで作ると、出来上がってすぐでもその美味しさがあります。家で作る手順と全く同じ手順で作っているのに、中に入れた野菜やお肉も非常にやわらかくなっていて、コクもあり本当に美味しいです。

これはダッチオーブンの特徴である、密閉効性からくる圧力鍋のような効果が働いてこのように美味しくできるのではないかと思っています。

他の料理では大失敗した経験もあります。ローストチキンを作ろうとしたのですが、火加減が難しく丸焦げにしてしまいました(その時は家族で大笑い)。ダッチオーブンの中からも火が出るほどで、鶏肉がダッチオーブンに焦げ付いて、もう使えないかと思ったのですが、金タワシで焦げを必死に落とし、今でも無事使えています。

最後に
正直、ダッチオーブンって重いし、使用後の手間もかかりますし、めんどくさいです。ですが、焚き火で豪快に料理をするならおススメです。
私みたいに手の込んだ料理が出来なくても、適当に焼いて、水を入れて、煮込めば美味しいカレーが出来上がります。

また、ダッチオーブンって使い込んで行く度に愛着がわいてきます。使用後は毎回、キャンプしたときの朝にダッチオーブンを洗って、朝から焚き火をして、その焚き火にダッチオーブンをかけて、オリーブオイルを塗って、冷ましてから片付けています。
こんな面倒な作業を毎回やっているので「今日はめんどくさいからやらなくていいか」とならないのですよね。。やらないと翌日には錆びてしまいますから。何年も使い続けているのでこれからも使い続けていきたいという思いが強いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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