いきなりですが、今回の記事は「磯竿の買い替え」についてです。
和歌山の波止や地磯で、フカセ釣りやダンゴ釣りでグレやチヌ、カゴ釣りでアジを狙うことが多い私ですが、年に3〜4回は本格的に磯へ渡ってフカセ釣りでグレを狙うことがあります。
そこで目指しているのが「40cm以上のグレを釣ること」です。
これまで磯で釣りをするときはプロマリンの「2号のブルーベイ磯 」を数年に渡って使用してきました。
気兼ねなく使える良い竿なのですが、データを見直すと、スペックの限界を感じる場面があることも事実です。
アラフィフを迎えたオッサンの身体にとって、一日中手持ちでアタリを待ち続けるフカセ釣りにおいて、竿の重さがとても気になるようになりました。
そこで今回は、私の懐事情から予算を3万円程度に設定し「40cm以上のグレを釣るために磯で使用する竿」の選定を行いました。
ちなみに、釣り具の2大メーカーといえばダイワとシマノですが、今回の候補にシマノの竿は入っていません。そこに深い理由はなく、私は昔からいわゆる「ダイワ派」であり、リールから小物に至るまでシマノの釣り具を何一つ持っていないからです。
やはり使い慣れたダイワ、あるいは独自のこだわりを持つ国産のメーカーで揃えたい。そんな思いで、4機種のスペックデータ比較からスタートします。
4機種のデータ比較
まずは、現在使用しているブルーベイ磯と、候補に挙げた3機種のスペックデータを並べてみましょう。
| 項目 | プロマリンブルーベイ磯 2-530 | ダイワインプレッサ 1.75-53・Y | ダイワ波濤 1.75-53・N | 宇崎日新イングラムiso 1.75号 530 |
| 全長 (m) | 5.30 | 5.30 | 5.30 | 5.30 |
| 標準自重 (g) | 287 | 195 | 213 | 215 |
| 先径 (mm) | 1.5 | 0.8 | 0.8 | 0.75 |
| 元径 (mm) | 25.1 | 20.9 | 23.9 | 24.3 |
| カーボン含有率 (%) | 50 | 97 | 99 | 98 |
| 実勢価格 (税込) | 約5,000円で購入 | 約20,000円 | 約28,000円 | 約34,000円 |
ブルーベイ磯と候補竿との差

この比較表を眺めるだけでも、買い替えによって得られるメリットが数値として現れています。
- 自重データがもたらす「快適性」の変化
- 現在使用しているブルーベイ磯の自重は「287g」です。これに対し、候補の3機種はすべて200g前後
- インプレッサが一番軽く、ブルーベイ磯と比較すると92gもの軽量化になります
- 5.3mの長さの先端にかかる遠心力を考慮すると、手元に感じる「持ち重り感」の差は数値以上のものになります
- 先径データが証明する「繊細さ」の向上
- ブルーベイ磯の先径1.5mmに対し、候補3機種は0.75mm〜0.8mmと、ほぼ半分の細さになります
- このコンマ数ミリの差が、食い渋るグレに違和感を与えず、ウキやラインへ正確に信号を伝えるセンサーとして穂先の表現力が高くなります
- カーボン含有率が物語る「竿の復元力」
- ブルーベイ磯の「50%」に対し、候補3機種は「97%〜99%」と、ほぼ純粋なカーボンロッドへと進化します
- カーボン含有率が90%後半になることで、竿の「ブレ」が一瞬で収まり、仕掛けの振り込み精度の向上が見込めます
- 魚が掛かった際に「竿自身の力で元に戻ろうとする反発力」が格段に強くなり、大物を浮かすタメが効くようになります
「10年使う」想定で弾き出す減価償却
今回の予算は3万円程度。
インプレッサ(約2万円)や波濤(約2.8万円)なら予算内に収まりますが、イングラムisoは約34,000円と、4,000円ほど予算をオーバーしてしまいます。
ここで発想を転換し「今後10年間この竿を使い続ける」という前提で減価償却のシミュレーションを行ってみました。私の磯への釣行ペースは年に3〜4回なので、10年間で約35回の釣行と仮定します。
- インプレッサ(約20,000円)
- 20,000円 ÷ 35回 = 1回あたり 約570円
- 波濤(約28,000円)
- 28,000円 ÷ 35回 = 1回あたり 約800円
- イングラムiso(約34,000円)
- 34,000円 ÷ 35回 = 1回あたり 約970円
予算をオーバーしているイングラムisoを選んだとしても、インプレッサとの差額は1回の釣行あたり400円。予算内の波濤との比較では、1回あたりわずか170円の差しかないのです。
渡船代やエサ代などの1回の釣行費用を考えれば誤差の範囲に思えてしまえます。
「50cmクラスのグレ」の引きに耐えるデータはあるか?

40cm以上のグレがターゲットですが、場合によっては「50cmクラスの大型グレ」が掛かることも想定しなければいけません。一瞬で根に突っ込む50cmクラスの大型グレを止めるためには、竿の「粘り」のデータが重要です。
- インプレッサは非常に軽く扱いやすいですが、元径が20.9mmと3機種の中で最も細身で、エントリーモデルとしての限界値がここにあり、50cmクラスに対しては物足りない感じです
- 波濤はカーボン含有率99%を誇り、元径も23.9mmとダイワの最新テクノロジーが詰まった頼れるスペックを持っています
- 宇崎日新のイングラムisoは 元径24.3mmという最も肉厚でタフな設計です
決定的違い
比較データの表にはないのですが、宇崎日新のイングラムisoにはインプレッサと波濤にはない決定的な違いがあります。
この価格帯でありながら、軽量チタンフレーム、SICガイド、LG&IMガイドを全てに採用しているという破格のパーツ構成。
更に、#2からのベタ付防止処理、全節ガイド合わせライン等、ハイエンドクラスに匹敵する充実の装備を誇っています。
最後に
「波濤」の魅力には強く惹かれましたし、予算の3万円にもピタリと収まります。しかし「10年間使う場合の1回あたりのコスト差(+170円)」と「50cm超えの大型グレと対峙する際の実戦的スペック」という客観的なデータを見比べたとき、理屈が予算の壁を越えました。
私が次に購入するのは「宇崎日新 イングラムiso 1.75号 5305」に傾いています。
予算は数千円オーバーしますが、10年間使用すると考えれば、磯の上で「糸が絡んだ」「大物に力負けした」という後悔をしないための投資としては、データ的に十分にペイできると確信したからです。
購入した際にはレビューも兼ねてまたお知らせしたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。




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