キャンプ用のクーラーボックス選びは、初心者の方が最初につまずきやすいポイントの一つです。「種類が多すぎてどれを買えばいいかわからない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
長年キャンプを楽しんでくると、用途やスタイルに合わせてクーラーボックスも増えていくものです。
今回は、ハードクーラーとソフトクーラーの両方を複数使い分けている経験から、初心者の方にも分かりやすい「クーラーボックスの選び方と使い分けのコツ」を解説します!
クーラーボックスの性能を決める3つのポイント
初心者が最初から高価なものを選ぶ必要はないと思っています。キャンプの「泊数」や「季節」を基準にすると、どれを選べばいいか見えてきます。
また、キャンプ道具を揃え始めると、誰もが「車への荷物の積み込み(積載)」と「家での保管場所」の壁にぶつかります。
どれだけ良いクーラーボックスを買っても、使い方が悪いと断熱効果が台無しです。特に初心者がやってしまいがちなポイントを、性能と結びつけて解説します。
断熱材の材質 「自分のキャンプスタイル」と予算で選ぶ
- 発泡スチロール:日帰り〜BBQ用
- 安くて軽く、一番リーズナブルです。気温にもよりますが、1泊2日のキャンプでは翌日まで氷が持たないでしょう。「まずはデイキャンプから始めたい」「家にあるもので済ませたい」という方向けです。
- 発泡ポリエチレン(主にソフトクーラー):手軽な1泊〜サブ用
- 柔軟性のあるシート状の断熱材で、主にソフトクーラーの内部に使われており、軽くて折りたためるのが最大のメリットです。安価なものはペラペラで保冷力が低いですが、最近の「高性能ソフトクーラー」は、この断熱材を極厚(約2cm以上)にすることで、1泊2日のキャンプにも耐えられる保冷力を持たせています。
- 発泡ウレタン:1泊2日キャンプに最適
- 現在のクーラーボックスの断熱材では主流になっています。春・秋はもちろん、夏場でも「1泊2日」なら翌日までしっかり食材を冷やしてくれます。価格と性能のバランスが最も良く、長く使えます。
- 真空断熱パネル:初心者には「オーバースペック」
- 保冷力は最強ですが、重いうえに価格が数万円と非常に高価です。2泊以上の連泊や、真夏の過酷な環境でなければ、ここまでの性能は必要ないでしょう。最初の1台としては候補から外して問題ありません。
ハード vs ソフト 初心者が見落としがちな「家での収納」
- ハードタイプ
- メリット
- 保冷力が高いのはもちろん、頑丈なので「テーブル」や「チェア」として代用することも可能です。
- デメリット
- 行きも帰りも、そして家で保管する時も、常にその大きさのままです。車が小さめの人や、マンション住まいで収納が少ない人は慎重にサイズを選ぶ必要があります。
- メリット
- ソフトタイプ
- メリット
- 使わない時は折りたためます。キャンプの帰り道、食材を消費して中身が空になったら、小さく畳んで車の隙間に押し込めるので、荷物に余裕が生まれます。
- デメリット
- 安いソフトクーラーは保冷力に不安があります。「高性能ソフトクーラー」はウレタン並みに断熱効果がありますが、その分高価になります。
- メリット
密閉性と蓋の開閉 初心者がやりがちな「保冷力ダウン」を防ぐポイント
- バックル(留め具)の重要性
- 安価なものに多い「ただフタをパチンと閉めるだけ」のタイプは、隙間から冷気が漏れやすいです。
- 少し本格的な、ゴムやレバーで「グッと下へ引っ張って密閉する」タイプのものは、冷気を中に完全に閉じ込めてくれるため、保冷力を維持しやすくなります。
- 開閉回数を減らす「仕分け」の工夫
- キャンプ中、「喉が渇いたから飲み物を取る」「調理で調味料を出す」と何度もフタを開け閉めしていると、そのたびに冷気が逃げてクーラーボックス内の温度が上昇してしまいます。
- 対策としておすすめなのは、私が実際にやっている方法なのですが「食材用(ハード)」と「飲み物用(ソフト)」の2個持ちです。頻繁に開ける飲み物用を分けておけば、夜のお肉や翌朝の食材の冷たさをしっかり守ることができます。
クーラーボックス選びの3つのポイント
いざ購入する際は、以下の3点に注目して選んでみてください。
- 性能(宿泊数に合わせる)
- デイキャンプなのか、1泊なのか、連泊なのか。日帰りならソフトクーラーや発砲スチロールのハードで十分ですが、1泊以上なら保冷力の高い発泡ウレタン以上のハードクーラーが安心です。
- 用途(キャンプスタイル)
- ソロキャンプ、ファミリーキャンプ、あるいは徒歩で行くのか。移動手段や人数によって、最適な「容量」と「重さ」は全く変わってきます。(後述の使い分けを参考にしてください)
- 見た目(デザイン性)
- 実はこれが一番大事かもしれません!自分のサイトに置いた時にテンションが上がるデザインを選ぶと、キャンプがより楽しくなります。 私は最近、チャムスの54Lハードクーラーを購入しました。すでにクーラーボックスはいくつも持っているのですが、見た目の可愛さと、あまりにも安い価格設定に惹かれてつい衝動買いしてしまいました(笑)

私のクーラーボックス使い分け術
「で、結局どれを選べば良いの?」という方に向けて、私が現在所有しているクーラーボックスの実際の使い分けをご紹介します。
現在所有しているクーラーボックス
- ソフトクーラー
- バンドック(5L)、AOクーラー(11L)、チャムス(30L)
- ハードクーラー
- コールマン スチールベルト(51L)、チャムス スチールクーラー(54L)、スタンレー(15L)
これらを、キャンプのスタイルに合わせて以下のように使い分けています。


徒歩キャンプの場合
極力荷物を減らしたい徒歩キャンプでは、ハードタイプのクーラーボックスを持っていくのは現実的ではないので、軽量なソフトクーラー一択です。
- 荷物を最小限にしたい時
- バンドック(5L)を直接バックパックの中に詰め込んで持っていきます。
- 少し食材や飲み物が多い時
- バックパックを背負った上で、AOクーラー(11L)を手持ちして向かいます。AOクーラーはソフトクーラーの中でもトップクラスの保冷力があるので安心です。

ソロキャンプの場合
車やバイクでのソロキャンプでは、無骨でタフなハードクーラーの出番です。
- メイン使用
- スタンレー(15L)を愛用しています。1人分の食材と飲み物を入れるのに絶妙なサイズ感で、ちょっとした椅子代わりにもなる頑丈さがソロの野営スタイルにもぴったりです。

ファミリーキャンプの場合
人数も多く、食材も飲み物もたっぷり必要なファミリーキャンプでは、「メイン」と「サブ」の2個持ちです。
- メインクーラー
- コールマン スチールベルト(51L)。ここに肉や野菜などの要冷蔵の食材をたっぷり入れます。開閉回数を減らすため、飲み物は極力入れません。
- サブクーラー
- 中に事前に凍らせたお茶やペットボトルを入れ、飲み物専用として使います。ソフトクーラーの特性を活かし、ガチガチに凍った飲み物が翌日にかけて少しずつ溶け、常に「飲み頃のキンキンな状態」をキープできるようにしています。


最後に
クーラーボックスを選ぶのってキャンプ初心者の方には少し難しいですよね。
どのくらいの大きさが良いかもわかりませんし、断熱材の素材も様々ありますし。
クーラーボックスは私のように何個も所有する必要はなく、自分のキャンプのスタイルに合わせて選べば良いと思います。
これからキャンプを始める方は、まずは自分が「どんなキャンプを一番多くしそうか」を想像しながら、選んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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