この記事は初めてスキーに行く方やスキー初心者の方が家族で行く泊りのスキー旅行を成功させるためのもので、私の今までの経験を元に書き記したものです。是非参考にしてください。
はじめに
私は普段雪の降らない地域に住んでいます。身近にスキー場があるわけではないですので「スキーに行く」となれば昔はバスや電車を使って行ったりしていましたが今はほとんど車で行っています。
高校生の時くらいから友達とバスツアーでスキーへ行くようになったのが私のスキーの始まりです。スキー歴で言えば30年位ですが腕前は下手です。
今どき家族でスキー旅行に行く家庭は多くはないと思います。私の周りでも家族でスキーに行ったという話はほとんど聞きません。レジャーの多様化など理由は様々あると思いますが、中でも経済的な理由で「いかない」「いけない」というようなこともあるはずです。それこそ家族でスキーに行くとなれば10万円単位でお金がかかります。それに加え道具もある程度揃えなければいけませんし。。スキー用品の置き場所の問題もあります。
スキーに行くときのお金は大きな問題です。安く行くことがスキーに行くときの我が家の最優先の項目になっているかもしれません。
ちなみに我が家では子供が幼稚園年少の頃から年に数回のスキー旅行に行っています。
ここまでお金と時間と手間をかけて行くスキー旅行ですが子供たちにとってはかけがえのない思い出になるのは間違いないと思います。ぜひ家族でスキー旅行に行ってみてください。
家族でスキーに行くときの5つの手順
まずスキーに行くためには壮大な準備が必要です。これからスキーを始める人にもわかりやすいように私が行っている手順を5つ紹介していきたいと思います。
- 道具の準備
- 計画
- 出発前の準備
- スキー当日
- 後片づけ
1 道具の準備
スキーをするにはスキー板をはじめとする様々な道具が必要になります。私は安く抑えたいので子供たちの道具はほとんどリサイクルショップでそろえています。成長とともに使えなくなりますので新品を買うよりも経済的です。冬の時期になれば大手のリサイクルショップであればスキー・スノーボードのコーナーがあると思います。
また、最近ではスキー・スノーボード用品を置いているスポーツ用品量販店が少なくなってきていますのでネット通販(楽天やアマゾン)も活用しています。有名ブランドでなければ新品でもお手頃な価格のものもあります。
初めてスキーに行くのであればスキーの道具はいらないと思います。子供の年齢にもよりますが初めて行ったときは雪遊びがメインになると思います。代わりに雪遊び用のおもちゃを持って行っても良いかもしれません。
ここからはスキーをするのに必要なものをあげていきます。おおよそどのくらいの値段になるのか知りたい方もいると思いますので私が購入したものの値段も記していきます。記した値段は子供用のものです。大人用のものは子供用の1.5倍~2倍くらいすると思います。
- スキー板(リサイクルショップ・約5,000円)
- ストック(リサイクルショップ・数百円)
- スキーブーツ(リサイクルショップ・約1,000円)
- 手袋(ネット通販・約1,000円)
- ゴーグル(ネット通販・約3,000円)
- ヘルメット(ネット通販・約3,000円)
- スキーウェア(ネット通販・8,000円)
- スキー用靴下(ネット通販・約1,000)
これだけそろえればスキーはでると思います。2万数千円位でしょうか。家族分を考えると、ざっと10万円以上はいりそうな感じですね。
ここまでは購入を前提に話を進めてきましたがレンタルという手段もあります。レンタルならスキー用品の置き場所も考える必要はありません。レンタル料金はスキー場によって違いがありますがスキー板・ストック・ブーツの3点で5,000円前後のところが多いと思います。スキーウェアは3,000円前後でしょうか。(いずれも子供用)その他の小物類は自分で揃える必要があります。私はレンタルもしたことがありますがどうしても割高に感じてしまうので購入しました。
あと必要なものは道具というわけではありませんがスタッドレスタイヤですね。スキー場というのは基本的に山ですので雪の降る地方の更に雪深いところになります。当然のことですがノーマルタイヤでは絶対に行かないことです。
社会人になりたての頃の話ですがノーマルタイヤでタイヤチェーンを持ってスキーに行っていました。雪が降っていないときは良いのですが、雪が降りだすと山ではすぐに積もってしまいタイヤチェーンを装着しなければいけません。氷点下の気温の中タイヤチェーンを装着するのはとても厳しいです。また、走行中の車内の振動もありますし、タイヤチェーンが切れたり外れたりしないか絶えず心配でした。タイヤチェーンを外すタイミングも難しいです。このような様々な手間や安全面を考えるとスタッドレスタイヤの方が良いと個人的には思います。
私は普段雪の降らない地域に住んでいますのでスタッドレスタイヤを買うのは気が引けるのですがスタッドレスタイヤを装着しています。具体的には型落ちのスタッドレスタイヤをネット通販で購入し中古のホイールをフリマアプリやオークションで購入して近所の車屋さんで装着してもらっています。値段的にはスタッドレスタイヤが4本で4万円、ホイールが4本で1万円、タイヤの装着の費用が4本で1万円位だったと思います。
2 計画
スキー旅行を計画するのは1カ月~2カ月位前からです。その間に足りない道具を買いそろえたりスキー場のことを調べたりすると良いと思います。私が家族でのスキー旅行を計画する上でいくつか考慮している点がありますので書き記していきたいと思います。
自宅からの所要時間
家族で初めて行くのであれば雪遊びがメインになると思いますので何も考えずに家から一番短時間で行けるスキー場で良いと思います。
私が最近目安にしているのは5時間以内で行けるところです。今は家族全員がある程度滑れるようになってきましたので家族の意見を聞きつつなるべく行きたいスキー場に行くようにしています。
スキー場
初めて行くときは雪遊びがメインになると思いますのでリフトのないような小規模なスキー場でも良いと思います。ある程度滑れるようになってくると小さいスキー場では物足りなくなってきますのでコースの数がある程度あるスキー場がよいと思います。
我が家では子供たちの希望、私の希望を踏まえて以下のことを考慮しています。
- 緩斜面のたくさんあるスキー場
- 最長滑走距離が3,000m程度以上あるスキー場
- コブコースのあるスキー場
- 混雑していないスキー場
- 雪質の良いスキー場
上記のことを考慮する理由としては緩斜面がないと子供たちは滑れませんし、ある程度長い距離を滑ることで爽快感を感じることができるからです。コブコースに関しては完全に私だけの希望です。混雑していないスキー場はリフト待ちや昼食時の席取り、そして何より滑走時のストレスがありません。雪質に関しては時期や地域の絡みもあるので難しいですが、基本的にある程度標高のあるスキー場であれば雪質は良いです。スキー場の一番高いところの標高が1,500m以上は欲しいところです。
宿泊施設
初めのうちは近場で日帰りで行くのも良いと思いますが、やっぱり泊りで行くと楽しいです。時間的にも余裕ができますし、スキーをした後の疲れた体を温泉で癒しておいしいものを食べて寝る。ホント楽しいですよ。
宿泊施設には様々な選択肢があります。民宿、ペンション、旅館、ホテルなどですかね。快適なのはゲレンデサイドのホテルですね。ホテルを出たらすぐゲレンデなので移動の手間がありませんし、荷物などを預かってくれたり、更衣室があったりと値段は張りますが本当に快適です。
宿泊施設に関して私はどんなところでも良いのですが子供たちが温泉付きの旅館が良いということなので、できるだけ大きな旅館・ホテルを探して泊まっています。スキー旅行の楽しみとしてスキーの後の温泉というのも良いものです。大きな温泉街のある所ならなおさら楽しいですね。
費用面
我が家では安く行くことが優先事項になっていますので安く行けるスキー場や安く泊まれる宿を探しています。宿泊施設のプランにリフト代がセットになったもの、リフト料金の安いスキー場、リフトの割引券のあるスキー場などを考慮しています。
具体的には大人1泊2日2食付の料金が10,000円以下のところに泊まるようにしています。ホテルや旅館ではなかなかこの値段ではないのですが、スキー場から離れていたり、宿泊施設が古かったり、時期をハイシーズンからずらすなどして探せば見つかることが多いです。また、ホテルや旅館にこだわらないのであれば民宿やペンションで安く泊まれるところがあります。
スキー場の中には子供リフト料金無料や、ファミリーパックのようなプランのあるところもあります。昼食券とリフト券がお得にセットになったもの等もありますし、行くスキー場のホームページは必ずチェックしておきましょう。
3 出発前の準備
出発前は必ず天気予報をチェックしています。あまりにも荒天が予想されているときはキャンセルも選択肢の一つです。高速道路が通行止めになるような大雪や大雪警報が出ているときはそもそも危険です。行かない方が無難です。
私は当日に慌てたくないので自分でチェックリストを作成し出発日の前日に全て車に荷物を積み込んでおきます。その時のチェック項目を記します。
- スキー板
- ストック
- スキーブーツ
- スキーウェア
- ヘルメット
- ゴーグル
- 手袋
- スキー用靴下
- ネックウォーマー(気温の低いとき)
- タオル(雪で色々なものが濡れることが多いので3枚位)
- トレーナー(スキーウェアの下に着るもの)
- スキー用キャリーケース(スキー専用なので使いやすいです。無くても困りません)
上記はスキーに関連するものです。あとは行き帰りに着る服や下着類などですね。荷物を減らすために行き帰りに着る服は同じもので行くことが多いです。
4 スキー当日
スキーは楽しいものですが安全には最大限に気を配る必要があります。私は子供たちにも「コースとコースの合流地点では上から滑ってくる人がいないか確認して合流するように」と口を酸っぱくして言っています。また、ヘルメットは必ず着用するべきです。自分で転倒したときもそうですが、ぶつかられて転倒したときなどに頭部を守るのは重要なことです。私自身もヘルメットを着用して滑走していますし、もちろん子供たちにも着用させています。
あとスキー場の気温についてですが、街中で感じる気温とは体感がちょっと違うような気がします。街中の0度と言えば相当寒く感じますが、スキー場での0度はそこまで寒さを感じません。スキー場では基本的にスキーウェアを着ていますし、スキーをして体を動かしているので当たり前と言えば当たり前かもしれませんが。。個人的にはスキーウェアの下はあまり厚着しない方が良いかなぁと思います。ちなみに私は晴れて気温がプラスの気温であればスキーウェアの下は半袖で滑っています。
5 後片づけ
私はスキーから帰ってきたらスキー板、ストック、スキーブーツの水気を拭いて乾燥させてからなおすようにしています。スキー用品のメンテナンスについてはほとんど知識がないのですが、とりあえず錆びたりカビが生えないようにということだけは気を付けています。
スキーウェアはシーズンの終わりに自宅の洗濯機で洗ってよく乾燥させてなおしています。洗わないとスキーの時にかいた汗や汚れなどをそのままにすることになり、匂いやスキーウェアの機能の低下を起こしてしまいます。
補足
スキーをするときの費用についてこの記事の中で触れてきましたが、実際に初めてスキーに行くと家族で一体いくらくらいになるのかを大まかに計算してみました。旅行代金については去年スキー旅行に行った時の実例です。大人2人子供2人の費用です。
スタッドレスタイヤ代
- スタッドレスタイヤ:40,000円
- ホイール:10,000円
- 装着費用:10,000円
合計60,000円
スキー用品
- スキー板:5,000×2 8,000×2 合計26,000円(リサイクルショップ)
- ストック:500×4 合計2,000円(リサイクルショップ)
- スキーブーツ:1,000×2 3,000×2 合計8000円(リサイクルショップ)
- 手袋:1,000×2 2,000×2 合計6,000円(ネット通販)
- ゴーグル:3,000×2 4,500×2 合計15,000円(ネット通販)
- ヘルメット:3,000×2 4,500×2 合計15,000円(ネット通販)
- スキーウェア:8,000×2 15,000×2 合計46,000円(ネット通販)
- スキー用靴下:1,000×2 1,500×2 合計5,000円(ネット通販)
合計123,000円
スキー旅行代(一泊二日)
- 宿泊代:30,500円
- 高速代:約10,000円
- ガソリン代:約10,000円
- リフト代:1日目昼食券付きリフト券16,800円、2日目午後券10,400円
- 食事代:2日目昼食5,000円、2日目夕食5,000円
合計87,700円です。
以上のスタッドレスタイヤ代、スキー用品代、スキー旅行代を合計しますと合計270,700円となります。スキー用品も何も持っていない人がある程度道具をそろえて行くとこれくらいになってしまいます。
最後に
家族でスキー旅行に行くにはそれなりの費用がかかりますが、私はそれだけの費用をかけて行く価値がると感じます。子供には貴重な体験となるはずです。大人になってもきっと覚えているでしょうし、生涯の趣味になるかも知れません。私自身もこれから年を重ねてもスキーをしていきたいと思っています。
スキーは準備や行くまでの手間がかかりますが行ってしまえばいつも「また行きたいな」と思わせてくれます。行こうかどうか迷っているなら是非一歩を踏み出してみてください。
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