日経高配当50ETF(1489)の銘柄入替~私の高配当株投資と照らし合わせてみた~

投資

私の現在の保有資産は大きく分けると株、債券、金(ゴールド)、不動産(J-REIT)、現金です。そのうち、株は全世界株(オールカントリー)と日本の高配当株に分けられます。

日本の高配当株は合計90銘柄程度保有(各銘柄単元未満)しているのですが、50銘柄程度は東証のETFである日経高配当50ETF(1489)に採用されている銘柄をほぼそのまま保有しています(株価や配当利回りなどを考慮して保有していない銘柄もあります)。あとの40銘柄に関しては自分で選定した高配当銘柄を保有しています。自分で選定と言ってもネットやYouTubeで調べた銘柄が多いですが。。

今回の記事は、6/30に日経高配当50ETF(1489)の銘柄の入れ替えがありましたので、その銘柄の入れ替えに伴って私の保有する日本の高配当銘柄の入れ替えについて記していきます。

以下の記事も参考にしてしてもらえると嬉しいです。

日経高配当50ETFとは

そもそも日経高配当50ETF(1489)とは簡単に言うと日経平均採用の225銘柄の高配当上位50銘柄のことです。

連動対象指数日経平均高配当株50指数(トータルリターン)
決算日1、4、7、10月の年4回
信託報酬率年率0.308%
最低取引金額1口2,000円前後
純資産総額3,362億円
NISA対象(成長投資枠)

銘柄選定基準

日経平均採用の225銘柄の中から予想配当利回りランキング(日経予想)を作成し、次の1~3の優先順位で高順位の銘柄から50銘柄から選定する。

  1. 予想配当利回りが25位以内の銘柄
  2. 現在の採用銘柄で、予想配当利回りが100位以内の銘柄
  3. 未採用銘柄

※直近3期連続最終赤字の銘柄は採用しない

入替銘柄

今年6月30日に新たに採用になった銘柄、除外になった銘柄を記します。

採用銘柄除外銘柄
3861 王子ホールディングス6178 日本郵政
4324 電通グループ7201 日産自動車
6472 NTN8306 三菱UFJフィナンシャルグループ
6473 ジェイテクト8630 SOMPOホールディングス
7261 マツダ8766 東京海上ホールディングス
7272 ヤマハ発動機9104 商船三井
8604 野村ホールディングス

日産は無配になってしまいましたので当然ですね。三菱UFJ、SOMPO、東京海上は株価の上昇によって配当利回りが下落してしまったことが除外になった理由でしょう。

私自身はどうするのか

日経高配当50ETFの入替銘柄を自分の高配当株ポートフォリオにそのまま反映させるのは微妙だと感じています。その理由について簡単に各銘柄毎に記していきます。

私の考えとして、日本の高配当株に求めていることは「安定的に配当を出してくれる銘柄を長期間保有したい」というのが大前提です。「値上がり益を狙っているわけではない」ということです。

投資判断の着目点は過去10年位の業績を見て、以下の点を考慮しています。

売上高

基本的に右肩上がりで増減が激しすぎないこと

当期純利益

毎年黒字であること、過去10年で1年でも赤字があれば購入しない

営業利益率

業種にもよりますが10%以上あれば優秀で、5%以下は購入しない

自己資本比率

80%以上あれば優秀で、40%以下は購入しない

営業活動によるキャッシュフロー

毎年黒字であること、過去10年で1年でも赤字があれば購入しない

配当金

配当が安定していること、過去10年で無配や減配があれば購入しない

配当性向

概ね30%~50%が適性、80%以上であれば購入しない

上記の点を総合的に判断して投資判断をしています。総合的にとは、例えば営業利益率が5%以下であっても過去10年間で減配が無く安定して配当をしているような銘柄であれば購入することもあります。何が何でも上記の点を守るという感じではなくて、あくまでも総合的に判断しています。

採用銘柄

銘柄投資判断理由
3861 王子ホールディングスすでに保有している
4324 電通グループ購入しない過去10年で赤字の年があり、配当も安定してない。自己資本比率低い
6472 NTN購入しない赤字の年が多いし配当も安定していない。自己資本比率低い
6473 ジェイテクト購入しない過去10年で赤字の年があり、配当も安定していない。
7261 マツダ購入しない過去10年で赤字の年があり、配当も安定していない。
7272 ヤマハ発動機検討売り上げ右肩上がりで営業利益率高い。安定継続配当を表明しているが2020年に減配アリ
8604 野村ホールディングスすでに保有している

王子ホールディングスと野村ホールディングスは自分自身で選定して既に保有しています。その他の銘柄については上表の通りですが、ヤマハ発動機の購入は検討しても良いかなと思っています。売り上げは着実に右肩上がりですし、営業利益率も近年で10%を超えている年もあります。自己資本比率、配当性向も問題ないと思います。唯一気になる点は、「総還元性向40%程度を目安にしている」とのことで業績が落ちるとその分減配のリスクがあるということですかね。

除外銘柄

銘柄投資判断理由
6178 日本郵政売却しない売上減少気味だが配当は維持してくれると期待(2017年赤字でも減配無)減配あれば売却
7201 日産自動車保有していない
8306 三菱UFJフィナンシャルグループ売却しない累進配当表明しており業績も良い
8630 SOMPOホールディングス売却しない累進配当表明しており業績も良い
8766 東京海上ホールディングス売却しない累進配当表明しており業績も良い
9104 商船三井保有していない

日産自動と商船三井は日経高配当50ETF(1489)の構成銘柄なのですが、株価や配当利回りを考慮して保有していませんでした。三菱UFJ、SOMPO、東京海上に関しては売却する理由が見当たらないので、このまま保有し続けます。日本郵政は売上が毎年減少しているのが気になりますが、今の配当を維持している間は保有するつもりです。

最後に

今回の銘柄入れ替えでは、優良銘柄を除外にしてイマイチな銘柄を採用しているような気もしますが、日経高配当50ETF(1489)の銘柄選定基準が配当利回りの高い順から採用されることになっているので仕方無いですね。

日経高配当50ETF(1489)の現在の分配金利回りは3.8%程度ですので、機械的に高配当株に入れ替えていくことでETFとして高分配を維持しているということなのでしょうかね。。

ここで紹介している投資の手法や銘柄などは私自身が実際に行っているものであり読者の皆様に推奨しているわけではありません。投資については自己責任でお願いします。紹介している数値なども細心の注意を払っていますが誤っている可能性がありますのでご自身でも確認することをお勧めします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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