最近、金(ゴールド)や不動産投資信託(Jリート)に気を取られているうちに米国債券ETFの株価が上昇してきていました。
私は米国債券ETFの「AGG」「JNK」「LQD」「EDV」「TMF」の各ETFを所有しています。取得単価と現在値は以下のスクリーンショットの通りなのですが、「EDV」と「TMF」以外の銘柄はドルベースで含み益の状態になっています。
今回の記事では米国債券ETFについて私の思うところを書き記していきます。

最近の値動き

今年に入ってからの各米国債券ETFの値動きは、米国長期金利の低下に伴い上昇していました。米国の長期金利は今年1月には4.7%程度であったものが、最近は4%を切るような場面もあり、現在は4.1%程度となっています。
政策金利の利下げは9月に0.25%、10月も0.25%の利下げが決定して、12月にも0.25%の利下げが予想されています。
順調に利下げが行われ、10年債利回りも順調に下がっていき、それに伴って債券ETFは順調に値上がりしていきそうな感じがしますが、そんなに簡単な話でもないのが難しいところです。
昨年の教訓
昨年は債券の難しさを思い知らされました。昨年9月は0.5%の利下げ決定後、10年債利回りは逆に上昇していき、9月は3.6%程度だったものが、ほんの数カ月で1%以上も上昇して、1月には4.7%程度にまで行きました。
今年も9月と10月で合計0.5%の利下げが行われたわけですが、昨年のように長期金利が再び上昇していくのではないか、かなり警戒しています。
昨年は利下げを期待して、主に「EDV」を事前に購入していたのですが、完全にアテが外れていまいました。
将来の予想はできない
値動きを予想しての売買は難しい、というかやっぱり無理でなことであり、購入時のスタンスとしては「投資資産の債券の比率を上げるために購入する」というのが正しいということを学びました。
債券に求めていることを再確認
そもそも私は米国債券ETFに以下の2点のことを期待て保有しています。
- 株価(株式市場)の大幅下落時の値上がり期待(値動きの違う資産で分散効果)
- 分配金の受取り(安定的に分配金を得ることでメンタルの安定)
以前は以上の2点に加えて価格の上昇も期待していたのですが、今は価格の上昇は求めないようにしています。
正直なところ。。
ここまで「価格は気にしない」というようなことを言ってきましたが、正直なところ、これから先の長期金利や債券ETFの価格の行方が気になってしまいます。
ここから先は素人の妄想的な発想としてご覧ください(笑)
今の長期金利は4.1%程度あるわけですが、この金利の水準が高いのか低いのかを考えた時、長期のチャートを見てみると、まだ高く見えます。

景気を熱しも冷ましもしない「中立金利」というものがあるのようで、アメリカだと3%位だと言われています。
仮に「中立金利」が3%だとすると、今の金利水準からさらに1%の金利の低下が見込めると言えます。
過去の長期金利を遡って3%の水準はどのあたりなのか見てみると、2022年の5月頃です。

そして2022年5月頃の「EDV」の価格を見ると、100ドル前後になっています。

このことから、「長期金利が3%に向かうのであれば「EDV」の価格は100ドル前後は見込めるのでは?」なんて妄想ができてしまいます。
最後に
ここ最近は、Jリートや金(ゴールド)を中心に購入していましたので、債券はあまり見ていませんでした。今、振り返って見てみると、その間「EDV」の価格に関して言えば、かなり安くなっていたということになります。
どうしても「安い間に買っていればよかった」と考えてしまうのですが、気にしないようにします。
安い間に「EDV」は購入できませんでしたが、「SBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックス・ファンド」(米国債券ETFのAGGのに投資する投資信託)を毎月積立購入しているので、まぁ、ヨシとします。
ここで紹介している投資の手法や銘柄などは私自身が実際に行っているものであり読者の皆様に推奨しているわけではありません。投資については自己責任でお願いします。紹介している数値なども細心の注意を払っていますが誤っている可能性がありますのでご自身でも確認することをお勧めします。
以下の記事も参考にしてもらえると嬉しいです。



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