【投資失敗談】米国債券ETF・TMFを損切り!~レバレッジETFから学んだ「長期・分散・積立」の重要性~

投資

私は米国債券ETFを複数銘柄保有しています。一時期は、ほぼ全ての銘柄で含み損状態だったのですが、今現在はTMFとEDVのみが含み損の状態となっています。

TMFについてはドルベースでも含み損率が余裕の30%超えの状態となっていました。(最近は少し戻していますが)保有しているTMFの半分を先日損切りしました。

今回の記事ではTMFを損切りするに至った理由や購入した経緯、さらに新たに買い増しした銘柄について書き記していきたいと思います。

現在の状況

上表は8/1現在の保有資産のスクリーンショットです。TMFは-27.71%、EDVは-10.17%です。

上表は取引履歴のスクリーンショットです。平均取得価格が49.5358ドル、売却価格は36.4050ドルです。

EDVとTMFを購入した理由

なぜEDVとTMFを購入したのか記していきます。

EDV

  • 株式市場の大幅下落に備えるため
  • 高い分配金を受け取るため

EDVを初めて購入したのは2年位前になります。それからEDVの価格が下落する度に購入してきましたが最近は購入していません。

EDVは超長期米国債券ですので、基本的には株式とは逆の動きが期待できます。更にEDVの分配金利回りは直近で4.9%にもなっています。

TMF

  • 利下げからの債券価格の上昇期待
  • 3倍レバレッジで短期で値幅を取りたかったから

TMFを購入したのは去年の6月ごろだったと思います。米国の利下げを期待して購入したのですが、期待とは全く反対の値動きをしています。

去年9月の利下げ発表後は長期金利は逆に上昇して、債券の価格は大幅に下落することになり、TMFもかなり下落しました。

損切りした理由

今回、TMFをなぜ損切りしたのかと言うと理由はいくつかあります。

  1. レバレッジ商品であるため逓減効果(※)がありこれ以上の保有に限界を感じてきた
  2. 分配金利回りが高いが年間経費率も高いので高分配の恩恵を最大限に受けれない
  3. そもそも、値上がりを期待して購入したのに、ある程度値下がりした時点で明確な損切りのラインを決めていなかったのでズルズルと持ち続けてしまっていた
  4. 単純に購入したことを後悔していた(自分自身の「長期・分散・積立」という投資方針から外れている)

正直、半分損切りしてかなりスッキリしました。レバレッジが効いているので日々の値動きも大きかったですし、最近の「ヨコヨコ相場」で逓減効果もかなり気になっていました。

改めて思ったのは、株であろうと債券ETFであろうと、タイミングで売買して値幅を取るのは難しいということです。昔、個別株の売買で失敗しているので分かっていたはずなんですが、全世界株や日本の高配当株の成績が良いので勘違いして調子に乗ってしまいましたね。。(ただ単に株式相場が良いだけであり自分の投資スキルが高くなったわけではない)

そもそも単純に考えてみると、最近は全世界株やナスダックの株価は絶好調であり、史上最高値を更新しているような状況です。

資金の流れは完全に株式に向かっており、債券の価格が上がるわけもないですよね。基本的には株と債券は逆相関の関係にあるわけですし。。

ちなみに、EDVに関してはこれからも株式市場の大幅下落に備えつつ、分配金を受け取りながら長期で保有し続けていきたいと思っています。

※簡単な例で逓減効果を説明します。

  • 前提:
    • 原指数の価格が100からスタート。
    • レバレッジ2倍のETFを考える。
    • ETFの基準価額も100からスタート。
  • 上昇と下落を繰り返す場合(ヨコヨコ相場)
    1. 1日目: 原指数が10%上昇し110になる→レバレッジ2倍ETFは20%上昇し、基準価額は120になる
    2. 2日目: 原指数が10%下落し、元の110から10%下がって99になる→レバレッジ2倍ETFは、元の120から20%下落し、基準価額は96になる。

この結果、2日後には、原指数は元の100から99へと1%しか下落していないのに対し、レバレッジ2倍ETFは100から96へと4%も下落しています。これが価格の逓減効果です。

買い増しした銘柄

上表は最近買い増しした銘柄です。「東証ETF東証REIT指数連動型上場投信(1343)」です。資産を分散する目的、分配金利回りも高いことから、今年から買い始めた銘柄です。最近値上がりが続いていまして、このまま上昇していくと分配金利回りが下がってしまいそうなので今のうちに購入しました。

今の分配金利回りは4.2%程度ありますが、今のままの分配金(直近過去1年の分配金85.4円)でいくと株価が2,135円以上で分配金利回りが4%を切ってしまいます。4%を切ってしまいますと、3%台後半でも高分配利回りと呼べますが手放しで購入するには抵抗があります。

ちなみに今回の買い増し後の「東証ETF東証REIT指数連動型上場投信(1343)」の取得単価は1,852円です。購入価格に対する分配金利回りは4.61%ですので良い感じです。

出典:SBI証券

上のチャートは「東証ETF東証REIT指数連動型上場投信(1343)」の週足チャートですが、素人の私が見ても長期間の下落からの反転が見て取れるような気がします。短期の移動平均線が長期の移動平均線を上抜けるゴールデンクロスも発生しています。

値上がりの原因として言われているのは、インフレによる賃料の値上がりの期待、J-REITの割安感が意識されての資金流入などがあるようですが、これから先はどうなるか分かりませんね。。私はインカムゲイン(分配金)が狙いですので値動きは気にしないようにしています。

最後に

自分の投資方針「長期・分散・積立」を忘れてはいけない。これに尽きますね。今回は思い知らされました。短期で値幅を求めてはいけないということです。

私には今回、買い増しした「東証ETF東証REIT指数連動型上場投信(1343)」のようなインカムゲイン(分配金)狙いの安定した銘柄の投資が向いています。

高い勉強代になりましたが、同じ失敗をしないため今回のことを教訓として忘れないようにしないといけないですね。

ちなみに残りの半分のTMFも頃合いを見て売却する予定です。(売却のタイミングが難しい)

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ここで紹介している投資の手法や銘柄などは私自身が実際に行っているものであり読者の皆様に推奨しているわけではありません。投資については自己責任でお願いします。紹介している数値なども細心の注意を払っていますが誤っている可能性がありますのでご自身でも確認することをお勧めします。

以下の記事も参考にしてもらえると嬉しいです。

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