私の投資はどちらかというとかなり守りに重点を置いたものになっていると思います。それは株価が大幅に下落したときのことを考えてのことです。アメリカ株(私が投資しているのは全世界株ですが60%はアメリカ株)は基本的に右肩上がりではありますが幾度も暴落を繰り返しています。
- 2020年コロナショックは下落率約20%
- 2007年リーマンショックは下落率約50%
- 2000年ITバブル崩壊は下落率45%
今回はこのような株価大幅下落時の私の対策について記していこうと思います。
自分の投資方針
まず私の投資方針は「長期・積立・分散」です。私の想定している「長期・積立・分散」をまとめると次に様な感じになります。
長期とは15年以上の投資期間
積立とは毎月一回毎月同じ金額での投資信託(全世界株)の買い付け(ドルコスト平均法)
分散とは様々な地域の様々な資産に投資
これに加えて株価が下落したタイミングで高配当日本個別株への投資を行い配当金を得る。
株価が暴落したときであっても自分の投資方針を忘れることなく続けることが大切であり、高配当日本個別株においては絶好の買いのチャンスになります。
大幅下落対策
株価大幅下落に対する対策は次の4つを行っていくつもりです。
- 資産の分散
- 株価大幅下落時にリバランスを行う
- 自分の投資方針を忘れない
- 何があっても狼狽売りをしない
1.資産の分散
全世界株を購入していることで世界中に投資していることになりますので地域に関しては十分に分散はできていると思います。ですがこれは株という資産の中での分散ですので株以外の資産にも分散する必要があると考えています。
私の場合株以外に債券にも投資を行っています。債券(特に長期債券)は株と逆の値動きをしますので株価が大幅に値下がりしたときは債券の値上がりが期待できます。
また、株と債券以外に金にも投資を行い更なる分散を図るつもりです。
株と債券と金の関係をポートフォリオビジュアライザーでシミュレーションしてみました。
青線:全世界株 赤線:長期債券 黄線:金
- 株は基本的に右肩上がりで2020年頃に大幅下落
- 金は安定した値動きで最近になって最高値を更新
- 長期債券は株と逆の値動きで2020年の株価下落時には大きく上昇
- 2022年は金利の上昇で長期債券、株価共に下落
まとめると株と長期債券は基本的には逆の値動きをして金は株と長期債券と違う値動きをする。というところでしょうか。
2.株価大幅下落時のリバランス
私は今現在、株と債券の比率を株60%債券40%が良いのではないかと考えています。年に1度位の頻度でリバランスをしていこうと考えています。
これが株価大幅下落時には株価の値下がりに伴って株の比率が下がり、債券の割合が上がります。そこで債券を売って値下がりした株を買い再び株60%債券40%にリバランスします。そうすることで安値で株を購入できますので、株価が上昇したときにはより大きな利益が出ることになります。
単純なシミュレーションをしてみました。
- 総資産100万円
- 株60%債券40%
- 株価が半値に下落、債券は値動き無し
- 総資産は70万円となる(株価は半値でも分散していることにより総資産に対する下落率は30%で済む)
- 株43%債券57%になる
- リバランスのため債券を12万円分売って株を12万円分買う
- 株60%債券40%になる
- 株価が2倍に上昇、債券は値動き無し
- 総資産は112万円となる
- 株75%債券25%になる
- 株の割合が多くなったため再びリバランスのため株を16万8千円分売り債券を16万8千円分買う
- 株60%債券40%になる
- 総資産は112万円となりリバランスしない場合より12万円資産が増加する
3.自分の投資方針を忘れない
株価大幅下落時にはあらゆる媒体からネガティブな情報が入ってくると思います。YouTube、SNS、テレビ等では「世界経済は終わり」とか「今回だけは違う」や大損して破産した人の話などの情報です。聞きたくないと思っていても無視し続けるのは難しいと思います。ですので自分の投資方針を忘れないようにして自分が行っている投資を信じ続けなければいけません。
以下は投資方針を貫くうえで自分が行っている投資を信じれるために過去のデータから得られた事実です。これから先の未来が過去と同じようにはなるとは限らないのですが、私はこれから先の未来も過去と同様に右肩上がりの成長が続いていくと信じて淡々と投資を行っていこうと思います。
- 長期的視点で見てアメリカ経済は過去約200年間右肩上がり
- 幾度の大暴落も乗り越えてきた過去がある
- 資本主義が続く限り経済は成長していく(人間が生きていく以上物を買ったりサービスを受けたりする)
- 暴落時は激安セール(ドルコスト平均法が有利に働くので絶対に積立をやめない)
- 過去のデータからどんな高値で一括購入したとしても15年たてば元本割れしない
4.何があっても狼狽売りしない
株価大幅下落時に絶対にやってはいけないことなのですが周り(YouTube、SNS、テレビなどの情報)の声に流されてしまって狼狽して資産を売ってしまうことです。なぜ狼狽売りをしてはいけないのか何点かあげてみました。
損失を確定してしまう
- 損失を確定させて投資をやめてしまったらそもそも投資を始めた意味が無くなってしまう
- 長期的な視点に立って市場に居続けることが重要
売った後の買いのタイミング
- 一旦売って更に下がったところで買おうと考えて次に買うタイミングがつかめず株価が急上昇してし結局買えなくなる
- 短期的な株価を予想するのは非常に困難(というか無理)
感情の影響
- 感情の乱れから客観的な判断ができず投資方針から大きく外れた行動をとってしまう
- 市場の急激な変動に一喜一憂して自分の投資方針を見失う
最後に
〇〇ショックのような大幅な株価の下落は避けれないことですので普段から様々シミュレーションなどを行い株価下落に対する耐性をこれからも付けていきたいです。また、実際には多くの方が株を売ってしまうようなので私は何としてでも売らないように自分に有利な情報を集めポジティブな思考でいれるようにしたいです。
ここで紹介している投資の手法や銘柄などは私自身が実際に行っているものであり読者の皆様に推奨しているわけではありません。投資については自己責任でお願いします。
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